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写真家・森山大道氏が講師を務める写真塾の展覧会に行ってきた

新宿駅西口に高速バス乗り場があるのは知っていたが、その建物にヨドバシカメラやカフェ、ギャラリー等が入っていて、さらには地下道で新宿駅直通になっているのは知らなかった。そんな新宿駅西口にあるヨドバシフォトギャラリー「INSTANCE」(インスタンス)で、7月1日まで、resist写真塾第6期生の修了写真展『悶答―もんどう―』が開催されている。

resist写真塾とは、JGの設置店でもある四谷三丁目のフォトギャラリー「ルーニィ 247フォトグラフィー」が会場になっている写真塾だ。写真家の吉永マサユキ氏が塾長となり、写真に対する真摯な姿勢をまざまざと見せつけてくれる。その姿勢に、塾生たちは自分の写真に対する向き合い方を見出し、人生の中での写真との付き合い方を真剣に模索していくのだ。写真家の森山大道(だいどう)氏も特別講師として、塾生たちの成長を見守る。

ちなみに、受講生は、サラリーマン、OL、現役の大学生、フリーターなどさまざまで、年齢も20代~60代と幅広い。夜行バスなどで関西方面、中国地 方、東北地方から授業にやってくる人も多いという。

塾の姿勢としては、写真の技術を教えるのではなく、一人一人がカメラを持ち、何を撮りたいのか、何をしたいのか、何になりたいのかということを真剣に考えさせてくれる場を作っている様だ。

今回取材を受けてくれた塾生の一人で、プレス担当の大島由紀さんは「本気です」と、真っ直なまなざしで語ってくれた。

会場では塾生12人の作品が2つの展示場に、それぞれ10~20点前後ずつ展示されている。一人一人の作品群が、テーマを絞ったものになっているので非常に見やすく、仕上げ方もそれぞれ工夫が凝らされているので全員分を見て回っても飽きが来ない。それどころか、本気でやっているだけあって非常に引き込まれる作品もあり、質・量ともに充実の内容となっている。
作品を出展している塾生たちの姿もあり、雰囲気は穏やかで暖かい。また、塾生たちは「自分の写真を見てもらいたい」「自分の写真に対する姿勢を聞いてもらいたい」とウズウズしているのか、声をかければ、自分の写真だけでなく他の塾生の写真や塾のことまで楽しそうにしゃべってくれるので、気兼ねなく会話も楽しめる。

いまやカメラはごく身近な存在となり、多くの人が普段から写真を撮っている。そんな中、本気でカメラと向き合おうとしている12人の塾生たちは、全12回の講義を経て、どのような作品に辿り着いたのか――。「まだまだ道半ば。一生悶々とするかもしれないが、その時々の答えを真剣に出していく」と話す彼らの、いまの答えを見に行ってはいかがだろうか。

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