まさかの品切れ続出! 出だしの一文だけで買うブックフェア
中身を確認できない状態でパックされた文庫本。あらすじ、タイトル、作家名などが隠され、わかることは“まくら”(=出だしの一文)のみ。そんな斬新なブックフェア・第1回“ほんのまくらフェア”が紀伊國屋書店新宿本店で開催中! 同フェアでは、文庫本100作品が新宿本店オリジナルカバーにしっかりと包まれて陳列されています。カバーには、書籍の第一行目である“まくら”部分のみが書かれ、書籍の中身を読み解くヒントは、まくら部分とポップに書かれた短いオススメ文のみ。ネットを中心に「闇鍋イベントか!」と話題になっているんです。
実際にフェア会場の売り場2階に行ってみたら……なんと本がほぼ売り切れていました! 驚くほどの好評さです。「すみません、随時補充しているのですが」と、フェア発案者の伊藤さんが申し訳なさそうに教えてくれました。作家名などを非公表にすることで、“普段なら購入しない書籍に興味を持ってもらうこと”を狙って開催しているそう。今回の企画は、伊藤さんが約2年前から温めていたもので、伊藤さんも売れ行きに驚いているようでした。私が行ったときは残り4作品しかなく、後はすべて入荷待ち。ちなみに、実は別の売り場では通常通りの体裁で売っている作品もあるそう。ほーーー狙い通りってわけですね。
何の書籍かわからないのが楽しいんだけど……どんなものが並んでいるか気になりますっ。伊藤さんに聞いてみたところ(※以下少しネタばれ)
「日本文学が中心で、人気作品からマイナー作品まで並べています。すべて店員のオススメ作品ですよ」とのこと。一番人気は“水のように澄んだ空が星を漬し、星を現像していた”から始まるロマンチックそうな作品だって。ロマンチック? いや、意外とホラーサスペンスかもしれないし、歴史小説かも、いやいや純愛恋愛かもなぁ、んー……はっ、これは買いたくなる。
「そんなこと言っても売り切れなんでしょ?」と、思った方に耳より情報! 今月20日を過ぎると書籍が大量入荷してくる予定だそう。フェアは9月16日まで。20日以降を狙って、みんなも行ってみよう!