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“知ろうとしなかったレズビアンの世界”、「有吉ジャポン」での新宿2丁目の扱いがひど過ぎると話題に

 TBSの深夜バラエティ「有吉ジャポン」が新宿2丁目で取材を行ったそうです。
 11月20日に放映されたその回「知られざるレズビアンの世界」を、見覚えあるところがいっぱいだとにこにこしながら見ていましたが、なんだか……なんだか…………、うん?
 レズビアンの人に向かって、「普通に可愛いですね」って、それって男にモテないから女に走ってるというようにもとれるような。ほかにも「胸のサイズは?」や「女同士でどうやって“いたして”るんですか?」などずっとシモ系の質問ばかりな上に、ちゃかすような雰囲気……。
 不快感を強く表明している人も多く、“メディアにおけるセクシュアルマイノリティの扱われ方についての問題”として、twitter上で大きな話題となっています。

 

 実際にレズビアンであるというたくさんの人が感想を呟いています。「レズビアンがTV番組のテーマとなっただけでも進歩」、「少しでも知ってもらえる機会となった」という肯定的な見方もありました。ですが、「メディアに出ても、性的なものとして面白おかしく消費されるだけなら意味がない」という厳しい意見も。

 

 番組から取材を受けた新宿2丁目のお店「鉄板女酒場どろぶね」の店長・サトコさんは「多分レズビアンを知らない人らの興味目線のポイントは性的部分をクローズアップすることくらいしかないのもあるよね」とツイートしています。彼女は、番組を見ての怒りや悲しみは理解しつつも、これが何かのきっかけになればという立場のようです。

 性愛の対象が違う人々なのですから、やはり性の部分に疑問を抱いてしまうのは、正直仕方のないことかもしれません。ただその前に、“初対面の人に対してふさわしい内容の質問と態度をとっているか?”と一呼吸おいて考えてみる時間が大事なのだと思います。今回の騒動、同じ質問をするにしても質問者側の態度が違っていたなら、また見た側の反応も変わっていたんじゃないでしょうか。男女のカップル相手になら、いきなり性的な質問をしてネタにするなんてこと、誰もしませんよね。

 

 メディアでのゲイやレズビアンの扱いは、“面白いイロモノ”か“かわいそうなマイノリティ”のどちらか。それは、私たちマジョリティの視聴者が、そういった彼ら彼女らの姿以外に興味を持とうとしていないからじゃないでしょうか。“知られざる世界”ではなく、本当は、“知りたいことしか知ろうとしていない世界”なのかもしれません。

 

 リアルな意見を知りたいのなら、実際に聞いてみるのが一番。新宿2丁目には、ゲイやレズビアンじゃなくても入れるお店がたくさんあります。
 「鉄板女酒場どろぶね」も、男性1人客以外なら誰でも受け入れているそうです。なんでも“2丁目のファミレス”として、ノーチャージでおいしい鉄板焼きを提供しているそう……。
 ちなみにJGもvol.52で2丁目特集しましたんで、興味がある方はお気軽にお問合せください! 今回まさかの自社宣伝オチなのです。

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