一番搾りのごま油! 新宿御苑そばに胡麻油専門店がオープン
先月24日、胡麻油の専門店「関根の胡麻油 東京新宿店」が新宿御苑のそばにオープンしました。関根の胡麻油は江戸時代、八代将軍吉宗の享保年間から約300年近くにわたって胡麻油を作り続けている胡麻油の専門店。埼玉県春日部に工場があり、これまでは全国の百貨店やインターネットでの商品販売のみでしたが、「もっと多くの方に、胡麻油の魅力を知ってもらいたい」と同店をオープンさせたそうです。
商品の購入はもちろんできますが、「ここは“物を売る場所”ではなく“胡麻油の魅力を知ってもらう場所”」と第十七代目で店主の関根さん。蔵のような作りの店内には、ゆっくり座れる椅子も配置され、関根さんの胡麻油にまつわるさまざまな話を聴きながらくつろぐこともできます。また「ここに訪れた人同士が会話を楽しんだりもできるコミニュティの場にしたい」とも。実際にお客さん同士が、胡麻油を使ったレシピを教え合って盛り上がることもあるようです。
関根さんにさまざまな話を聞かせてもらった後、胡麻油を試飲させてもらいましたが……、なんと上品な味でしょう!! すーっと舌に馴染むような、クセのないやさしい口当たりで、胡麻のほのかな香りが鼻からふわっと抜けていくよう。「ライバルはオリーブオイル」と言うだけあって、なんとなく“オシャレ”な味わいなのです。私、こんなに雑味のない胡麻油を口にしたのは初めてです。聞けば、厳選された白ごまを低温で煎って低圧搾し、ゆっくりゆっくりろ過を繰り返して純度を高めているそうです。そうやって、一番搾りの胡麻油が完成するそうですが、それには、相当な技術と経験が必要とのこと。なるほど、スーパーで売られているような、一般的な胡麻油とは、味も値段も相当違うのも納得です。店頭でしか購入できないお試しセットも販売されているようなので、興味がある方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?