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『ジェイジー』(vol.117)「ケンズカフェ東京」イメージガール・東出ひみこさん(BLACKNAZARENE)インタビュー

本誌に掲載しているガトーショコラ専門店「ケンズカフェ東京」のイメージガールシリーズ。最新117号には、アイドルグループ「BLACKNAZARENE」の新体制メンバーとして、2021年4月に加入した東出ひみこさんが登場! 加入のきっかけや地元大阪でのエピソードなどを聞きました。

――今回、イメージガールシリーズで初めての他店舗さんでの取材です。寿司の名店「匠 達広」。衣装も上品に大人の女性をイメージしています。

ありがとうございます!(衣装とメイクの雰囲気について)北新地みたい! 今日は「北新地ひみこ」でいこう、源氏名「ひみこ」(笑)。

――似合っています(笑)。さっそくですが、加入のきっかけからお聞きします。

何年も前からメンバーの村田実果子ちゃん(Vol.102に登場)の大ファンで、ツイッターとインスタもフォローしていて、そしたらご本人から突然、グループが新体制になるから加入してほしいという内容のDMをいただいて。「どういうことやろ」と思ったんですけど、直接面談することになって、大阪から事務所がある銀座に行きました。

――芸能活動は初めて?

高校生のときに雑誌のオーディションを受けてそこで賞をいただいて、ちょっとだけ活動してたんですけど、それ以降は全然活動してんかって。インスタのフォロワー500人くらいなのにお声がかかって本当にびっくりしました。写真も数枚しか載せていなかったのに。

――実果子ちゃんがひみこちゃんに声をかけるにしても、インスタの写真は多少加工も入ると思うので判断しずらそう。

賭けですよね、写真も少ないし何歳かもわからない、加工しまくりかもしれないのに……。実果子ちゃんに聞いたところ、加工か加工じゃないかがわかるらしいです(笑)。

――ひみこちゃんの固定ツイートに、「自分がアイドルになるなんて1ミリも想像していなかった」と書いていました。それなのにどうしてアイドルになろうと?

加入前は、大阪でモバイルアクセサリーの販売をしていて、入社3カ月目くらいから売り上げが全国1位になりだして。中国からのお客さんも多くて中国語を独学で勉強したんです。その成果もあって、ずっと1位になっちゃって。1位になったら、次は2位の人と差をつけたくて。頑張るのが好きでずっと頑張っていました。でも、コロナ禍でお客さんが減って、売り上げは1位だけどやっぱり少ないなと思って、がんばる対象がなくなってきて。そんなときに、突然アイドルの話をいただいた。

――青天の霹靂ですね。

次は店長になるという段階だったんですけど、大好きな人からお声かけいただいて、こんなチャンスはほかにないと思って。人生でアイドルになかなかなれないし、アイドルになりたいと思ったこともなかった。30歳からアイドルになろうと思っても難しい。これまで通り普通に働いて頑張ることはできても、アイドルで頑張るっていましかできないと思って。いましかできないことを本気で頑張ろうと思って。

歌もダンスも本当に苦手なんですけど、頑張るって覚悟を決めて、事務所の人にも最初ちょっとメンバーに迷惑かけちゃうかもって話をしたんですけど、それでもいいって言ってくれて。じゃあがんばります、ということで一大決心をしました。

――決心からお披露目までの期間が短いのも驚きです。

本当に短くて。3月の中頃にDMがきて、そこから面談をして、4月に加入、5月の頭頃にお披露目……。最初の面談に行くとき、会った時に「実物ブスやないか」みたいな感じで、やっぱ無しって言われないか心配してたけど、面談1回目から結構前向きな話で、グループに入ってほしいって言ってくれはって。

帰りの新幹線で会社になんて言おうと思いながら、「私は決めた、ひみこは決めた」と思いながら大阪帰って、店長に泣きながらアイドルになりたいって言いました。びっくりしてたけど、本社がある東京からも偉い人がわざわざ会いに来てくれて。うちとしてはすごい惜しいことするけど、会社全体で応援してるって言ってくれました。

――いつかスポンサーになってくれるといいですね(笑)。

頼んでみようかな(笑)。

――社会人経験があって社内トップの活躍、コミュニケーション能力もある。そのスキルがあれば何をやっても成功しそうですね。

珍しいのかもしれません。社会人としてちゃんと働いていたアイドルって。コミュニケーションとかトーク力もある方だと思っています(笑)。

――加入後に上京してきたということですが、新宿は何回か来られていますか?

社会人の頃から何度か来ていますが、本当に駅構内はダンジョンみたいで乗り換えも難しすぎて、もう大阪や梅田と比べてレベチです。

――新宿でよく行く場所はありますか?

上京したばかりなので……、やっぱりライブハウスです。歌舞伎町はいつもすごいなと思いながら、こうやって(キョロキョロ)しながら見ています。道中、どの出口から出たらどういう景色が広がるのか、脳内でわかっていなかったので、ちょこちょこ新宿に行くときは探検しています。

あと、ファンの方が「かぶきち」(焼きそば屋)によく行っているってツイッターに書いていて、レッスン後にひとりで「かぶきち」に繰り出しました(笑)。美味しかったです。いつか、これもツイッターでよく見かける、近くの「酔っこら処」(バー)にも行ってみたいです。

――日本酒がお好きだそうで、好きな銘柄はありますか?

辛口の冷酒が好きです。地元ではよくおじいちゃんと飲んでいて、行きつけのお店で出てくるお酒が好きやったんですけど名前は忘れました(笑)。

――おじいちゃん子なんですね。

はい。最初アイドルになるのが不安で、おじいちゃんにもすごく心配されて、私から「大丈夫、なんかあってもアイドルが失敗してもちゃんと働けるから。会社で頑張れるから大丈夫」って伝えて、最後は頑張りやって見送ってくれました。

――お酒の失敗エピソード(ジェイジーのTikTok企画)で、二十歳になって自分がどれだけ飲んだらベロベロになるか試した結果、朝起きたら素っ裸になっていたという話が飛び出しました。

空腹にして、1時間でストロングゼロを1リットル飲みました。一気に飲まんと意味ないと思って、そのときは。あほでしたね。1リットル飲んでちょっとしてからめっちゃ酔ってきたと思って。時間が経つと初めて千鳥足になって。「これが千鳥足か、ほんまにあんねやこんなん!」って思いながら家でフラフラしてて。それで、もう寝よって思って寝たら、朝起きたらなぜか裸で……。「なんで? いつ服脱いだんやろ」って思いました。

「私はお酒で記憶を飛ばすタイプなんだ、絶対に気をつけよ」って、家で学習をしました。私、3月生まれなんですよ。私だけ早生まれで、みんな先に二十歳になってお酒飲んでるから、みんなから外での失敗談を聞いていて、それがこわくて、あたしは先に家で限界を知っておこうと思っていました。

――えらいですね(笑)。

大阪いるときはおじいちゃんがいっぱい飲んでベロベロになるので私が介抱していました。私が外で飲むときは、その介抱してくれる存在がいないとダメですね(笑)。

――話を聞いているとひみこちゃんはしっかりしていて面倒見よさそうですが、姉弟がいますか?

ふたつ下に双子の弟がいます。あ、弟が双子で、私を入れて3人です。弟の面倒を見ていました。男の子なんで暴れて暴れて。そのせいでしっかりしてしまったかも。すぐ喧嘩売ってくるけど、コテンパンにし返してました(笑)。

――アイドルを始めて半年と少し経ちますがどうですか?

歌とかダンスとか全然、まだまだ上手じゃないので、もっとそういうスキルを磨いて、グループとともに大きくなりたいです!

――好きな歌手はいますか?

ずっと前から嵐と椎名林檎とPerfumeの3グループばかり聴いています。

――それぞれのお気に入りの曲を教えてください。

椎名林檎さんやったら、最近は『閃光少女』。「え、私がいま思ってることだ」って思ってからずっと聴いています。『熱愛発覚中』は、中田ヤスタカさんとコラボしていて、Perfumeつながりで、好きと好きがコラボなんで、めっちゃ好き。この間のネットチェキ会では、『熱愛発覚中』のライブ映像をイメージしてナースのコスプレもしました。

嵐は、シングル曲だと『One Love』が好き。アルバム曲だと『Ready To Fly』。私が昔は暗いというか、すぐ悩んじゃうタイプで、どうしようもないことでずっと答えが見えないことでぐるぐるぐるぐる悩んじゃう人やったんですけど、そのときにその曲聞聴いて、すごい励まされるような感じの曲です。私、歌詞で好きになることが多くて。メロディもリズムも好きやけど、嵐って500曲くらいあるんですけど、たぶん全部の歌詞覚えています。本当に記憶力がすごく良くて、怖いぐらいに。

――それ、すごい特技ですね。

たまにカメラアイみたいになることがあって、覚えようとしていないんですけど、ふとこの場面を見たら、そのあともその数字が全部言える、みたいなときがあって、そんな感じで結構、販売仕事にも活かされてました。

――嵐はどのメンバーが好き?

松本潤です。もう小1からずっと一本。

――一途ですね。Perfumeのお気に入り曲も教えてください。

『エレクトワールド』が好きです。デビュー間もない頃の曲なんですけど、少女たちが立ち向かって頑張っていくみたいな曲で、そういう前向きな曲が好きです。

――偏見かもしれないですが、大阪出身だと自分でボケることが多いですか?

ほかのメンバーの方がボケるので、ツッコミ役に回っちゃいます。素でボケる面白いメンバーばかりで、ツッコミで手一杯なくらい。でもキツイ言い方ではなく、柔らかいツッコミなのかなって自分で思います(笑)。

――「ひみこ」の由来。

中学生の頃からのあだ名から付けました。偉人なので、楽屋に「ひみこ様」って書かれているのが申し訳なくて。いつも、「ほんまごめん」って思っています。

――この食事中、料理の食レポが上手というか感想が的確。家で料理をしますか?

私めっちゃこだわりが強くて自分の好きな味に絶対したくて。コンビニやスーパーでお惣菜買うときもあるんですけど、やっぱり自分の好みの味じゃなくて。気に入らなくて、結局作った方が早いと思って作っちゃいます。

――得意料理は?

肉じゃが(笑)。定番すぎて本当に恥ずかしすぎて言えなかったんですけど、私の作る肉じゃがめっちゃ美味しいです!

――肉じゃが屋さんやってほしいですね。おじさん世代が喜びそう(笑)。

いいですね! 割烹っぽい感じにしてトークでも盛り上げて。割烹着も着たりして。

――関西弁というところもいいですよね。

特典会で、大阪弁を聞きに来ましたって言って来てくれるファンの方も多いです(笑)。グループに関西弁のメンバーがいないので、ときどき発音にびっくりされるんですよ。この間も楽屋で「ここにグミあんで」って言ったらめっちゃびっくりされて。私からしたら全然普通やのに、(イントネーションを確かめながら)「ここに」「グミ」「あんで」って。

――ああ、違いますね(笑)。

やっぱちゃうんや(笑)。びっくりされちゃって、私ってこんな普通にしゃべってることでも関西弁なんやって。「やで」とか語尾や言葉自体じゃなくて、イントネーションがちゃうんやって思って。こっちにきて気付きました。

――最後に、ファンの方々へのメッセージをお願いします。

本当に歌とか、人生で一番苦手だったんですけど、最初本当にもう自分が出来なさすぎて、落ち込むこともいっぱいあったんですけど、私のレベルがほんと低すぎて、落ち込んでる暇ないと思って、落ち込んでる暇があったら頑張らなって思っています。だから、苦手なことに真っ向勝負で、ちょっと成長のスピード遅くても頑張ります。まあでも、伸びしろがありますので。これ以上下手にできひんから、いまより絶対上がっていくから、見守っていてください!


取材時に堪能したネタを一部ご紹介。数カ月ぶりにお酒を飲んだというひみこちゃん。料理とお酒が美味しすぎて、「一生この口でいたい!」と名言も飛び出した。一番好きなネタはアナゴ。

■東出ひみこ(ひがしで・ひみこ)
大阪府出身。3月4日生まれ。158cm、O型。特技はバレーボール。学生時代はバレー部で底辺レベルから持ち前の努力を発揮し、最終的にキャプテンまで上り詰めたそう。ポジションはセッター。
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■BLACKNAZARENE
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ケンズカフェ東京 総本店
https://kenscafe.jp/

【撮影場所】
新宿御苑すし「匠 達広」
公式サイト

【衣装】
MERCURYDUO

撮影:齊藤僚子
ヘアメイク:清水亜耶子

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