「ももクロに超人になってほしい」新宿FACEでゆでたまご先生と川上マネが「キン肉マン」対談(前編)
先日の「肉ロード」の記事で告知した「キン肉マン通巻100巻記念 謝肉祭~キン肉マンと学ぶエンターテインメント~」に7月1日(月)、行ってきました!
同イベントは、漫画『キン肉マン』シリーズ通巻100巻を記念して、作者のゆでたまご先生が、漫画界、アイドル界、プロレス界の各界を代表するゲストと、キン肉マンを通じて「エンターテインメントとは何か」をトークバトル(対談)するというもの。
漫画界からは漫画家の江口寿史先生と『キン肉マン』初代担当編集、アデランス中野こと中野和雄さん、アイドル界からは「ももいろクローバーZ」の名物マネージャー・川上アキラさん、プロレス界からは新日本プロレスの中邑真輔さんが参戦しました。
念のため、ゆでたまご先生とは、原作担当の嶋田隆司先生と作画担当の中井義則先生のふたりによる漫画家ユニット。ふたりとも新宿には縁が深く、特に嶋田先生は同イベントの会場となった「新宿FACE」でよく格闘技観戦をされているということで、昨年『JG』の連載「御苑人」にも出演いただきました。
さて、僕が一番注目していたのがももクロZのマネージャー、川上さんとのトークバトル。昨年、ももクロZのライブビューイングを観てからというもの、ハマりにハマってしまい、そのマネージャーの話が生で聞けるということで楽しみにしていました。
そして、トークスタート。川上さんからの依頼で、昨年、リーダー・百田夏菜子さんのステッカーをデザインしたという嶋田先生。「最初はすごく悩みました。超人気アイドルのカットを描いてもいいかどうか、変に描くとファンに罵倒されるんじゃないかと……」。中井先生も「正直怖かったです」と吐露。そんななか嶋田先生が自身のツイッターでイラストを公開したところ、「ありがとうございました!」というファンからのメッセージが多数寄せられたそう。「なんか、キン肉マンとももクロってファン層が合うのかなって思いました(笑)」。
これを受けて川上さんは「実は、僕は勝手に正義超人を育てているつもりなんです。メンバーたちは一切知らないですけど(笑)」と暴露。「“アイドル超人”っていうんですかね、正義超人のように壁を乗り越えながら成長していく過程がももいろクローバーZだと思っているので。ももいろクローバーZはゆでたまご先生に育てていただいた。先生が生みの親です」と告白。これには会場からも「おぉ~」という声が上がり、拍手喝采。「自我を形成するにあたって僕たちがキン肉マンをバイブルにしていたので、その世代の人間が(ももクロZを)作っているのでその通りだと思います」と断言しました。
「ももクロはステージにしても、奇抜な衣装にしても、すごく可笑しいことをものすごく一生懸命にやっている。そこがキン肉マンの作品作りに共通する」(中井先生)、「5人の一生懸命さ“友情パワー”がダブりますね。キン肉マンがいて、テリーがいて、ロビンがいて、ローズマンがいて、ラーメンマンがいるというのと似ています」(嶋田先生)と、“生みの親”であるふたりもキン肉マンとももクロZの共通点に納得。川上さんは「素直に嬉しいです。(手本にしてきて)答えの出し方が間違っていなかった」と感無量の様子でした。