【バックナンバー】玉ちゃんのスナック論「その7 ママとの会話を通して、街の変遷に思いを馳せる」
※本記事は『JG』vol.85(2016年5月26日発行号)に、一部加筆・修正し転載しています。
おしゃれなBARや居酒屋が目立つJGエリア。でも、実はそのにぎわいをスナックだって支えているのだ。古き良き昭和の香り漂うスナックの魅力を、玉ちゃん(玉袋筋太郎)が紹介!!
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【その7】
ママとの会話を通して、
街の変遷に思いを馳せる
(富久町「吉の」にて)
俺は故郷の風景が変わるのはあり得ないと思うんだけど、新宿は変わっていく街なんだよな。
この店の大ママとチーママの母娘も俺と同じ新宿出身で、チーママも、「自分の知っている場所が無くなるのは自分が削られているみたいで嫌だ」って言うんだよ。俺も同感だね。でも、大ママと話していると、『映像の世紀』(NHKのドキュメンタリー番組)を見ているみたいに昔の新宿の風景が蘇ってきてさ、削られた部分も修復されるんだよ。
店内も小ざっぱりしていて自分ち(家)のように落ち着くし、ここは変わりゆく新宿で最後のオアシスじゃねえかな。
地元民にとって生き字引のいるスナックがあるのはうれしいね。
■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう)
芸人(浅草キッド)。生まれも育ちも新宿で、新宿への愛が深い。テレビやラジオで活躍する一方、全日本スナック連盟会長としてスナック文化の継承に務めている。
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一般社団法人全日本スナック連盟HP
【ナマ配信】玉袋筋太郎の自宅スナック「自宅ック玉ちゃん」
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