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【バックナンバー】ヴィヴィアン佐藤の新宿ノスタルジー「第8回 花園神社」

※本記事は『JG』vol.87(2016年9月26日発行号)に、一部加筆・修正し転載しています。
 
新宿在住のアーティスト・ヴィヴィアン佐藤さんが、過去の新宿~四谷の街へタイムスリップ!? 今昔写真でたどる街の変遷。
――――――――――――――
 
【第8回】花園神社
 
晩秋の風物詩・酉の市
熊よりもゴジラが大暴れ!?

 
11月の新宿といえば酉の市。名物の見世物小屋や威勢の良い熊手売りの露天商の掛け声、そして朝まで開いている屋台が有名ね。
 
元は足立区花畑町の鷲神社が発祥で、日本武尊の命日の11月に行なわれるわ。浅草の鷲神社も有名で、内藤新宿は、浅草の「元〆拾人衆」が開いたので、その風習が浅草から移ってきたというわけ。歌舞伎町と浅草がなんとなく似ているのはその所為。
 
この時期は、日没が早くなって太陽の力が弱まるの。それで世界の秩序が崩れたときに世界に裂け目ができ、その裂け目から富があふれ出るというわ。それを熊手で一気に掻き集めるのが熊手の本当の意味。JGも今号で記念すべき10周年。熊手が富を掻き集めるように、JGは新宿~四谷のお得でニッチな情報を掻き集めてきたわ。
 
1960年は、社会現象となった映画『シン・ゴジラ』の生みの親・庵野秀明監督が生まれた年。歌舞伎町コマ劇跡地に建ち、ゴジラが上階から覗き込む新宿東宝ビル。今年は熊ならぬゴジラによって歌舞伎町は盛り上がっているようね。
 
JGweb_BN87_vivi2
2016年時。
 
■ヴィヴィアン佐藤
非建築家、アーティスト、イラストレーター、パーティイスト、ドラァグ・クイーン、文筆家、映画評論家など、さまざまな顔をもつ、JGエリアの“動くオブジェ”。 ジャンルを横断し、独自の美意識と哲学で“トーキョー”と“現代”を乗りこなす。
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