これが本当の“新宿カレー”!? 68年オープンの老舗の味をレトルトで!
新宿は数あるカレーの激戦区の一つ。駅周辺には様々な名店がありますが、“新宿”の名前を冠するカレーは存在しないと思っていました。そう、つい先日までは。
今回はそんな“新宿カレー”が発見されたというお話です。場所は京王線新宿駅を西口ロータリー側に降りたすぐ目の前。ここに軒を構える「カレーショップC&C」が、実は「新宿カレー」のお店でした。その証拠がこちら。
軒先で売られていたのが、店の味がそのまま楽しめる「新宿カレー」のレトルト商品。でも、なんでこのお店のカレーが「新宿カレーなの?」と思い調べてみると、実はこの店舗、1968 年からこの場所にあるんだそうです。
――学生時代を京王線沿線で過ごし、今は地方でご活躍されている方を中心に「C&C カレーの味が忘れられない!地方にいても食べられるようにして欲しい!」とのご意見を多くお寄せ頂きました。(「カレーショップC&C」のホームページより)
なるほど、そんなエピソードを聞かされると、もはや「カレーショップC&C」のカレーは、“新宿の顔”といってもいい存在。“新宿”の名を冠するのも納得です。
「新宿カレー」の特徴は、カレールーに対する比率が50%(※)に及ぶほど、大量の玉ねぎを使っていること。さらに、28種類のスパイスを使用して、独特の風味とコクを生んでいるようです。
※ポークカレー辛口の場合
なお、お店で販売されていた「新宿カレー」のラインナップは以下の通り。
・ポーク(野菜):280円
・ポーク(マイルド):280円
・ポーク(中辛):280円
・ポーク(辛口):280円
・東京Xポーク:500円
・ビーフ:330円
・欧風ビーフ:330円
ポーク味が定番のようですが、中でもひと際リッチな「東京Xポーク」が気になりますね。「ビーフ」もどんな味かを試してみたくなったので、今回はこの2つを購入してみました。
▲東京Xポーク(500円)
▲ビーフ(330円)
希少価値から「幻の豚」と呼ばれるTOKYO Xを使っているだけあって、「東京Xポーク」は肉の旨味がすごいですね。ゴロッと入っている豚肉がトロトロに煮込んであって、思わずテンションが上がります。最後にチリペッパーの辛さが後を追ってきて、インパクトのある味に仕上がっていました。
一方の「ビーフ」は、「東京Xポーク」よりもさらにスパイシーな印象です。玉ねぎを感じる甘めの味ですが、一口目から複雑な香辛料の香りがガツンときます。これはカレー好きな人も満足できる一皿ではないでしょうか。
両者の方向性をまとめると、「東京Xポーク」はコク旨、「ビーフ」は甘辛という感じでしょうか。食べ終わって一息ついても、口の中に香辛料の香りが漂っている本格志向。レトルトながらも、ちゃんとお店の味がするカレーです。
最近ではテイクアウトの需要が伸びていますが、家でもお店の味がアツアツのままに再現できるレトルトカレーは、満足度の高いメニューと言えそうです。これからも、街で美味しそうなのを見かけたら、ぜひまた紹介したいと思います。
■カレーショップC&C 新宿本店
住所:東京都新宿区西新宿1-1-4京王線新宿駅構内
営業時間:6:45 ~ 23:00(土7:00 ~ 21:00/日・祝7:00 ~ 21:00)
URL:http://www.curry-cc.jp/