新宿三丁目のはしご酒イベント『BAR-HOP NIGHT2012』、楽しかった!!
近年では“街おこし”のイベントも種類が増えているが、“はしご酒”を掲げた、飲み好きの私には願ってもない催しが、先週土曜日に開催された。
新宿3丁目エリアのバーやライヴハウスが中心となって企画した『BAR-HOP NIGHT 2012』。9月15日(土)の夕方から明け方までという、一夜限りのとんでもなく楽しいイベントだった。
※当サイトで紹介した過去記事はコチラとコチラ。
参加全14店のうちのどこでもいいので任意の店で「1DAY PASS」(1800円)を入手し、これを首から提げて参加店を好きなように移動すると、全店チャージ料が無料になり、さらに各店が用意した300円の特別メニュー(しかも種類がたくさん!)を飲んだり食べたりできるというもの。
「1DAY PASS」に店舗毎のスタンプを押してもらって5軒分集まれば、イベント特製Tシャツがもれなくもらえる&抽選で地元の有名店のデザートやラーメン無料券がもらえるということで、参加者たちは最低でも一人4軒は、はしご酒を楽しんでいたようだ。
また、参加店のなかにはライヴハウスも。2丁目のライヴハウス「スモーキン・ブギ」では、15時~翌3時にライヴイベントも行われ、参加店のマスター兼ミュージシャンの面々が入れ替わり立ち代わり出演(こんな2足のわらじのバー経営者が多い)、そして有名どころのプロミュージシャンのシークレット・ライヴもあった。
さらに、JG本誌でも紹介している、美人タロット占い師・灯天一乃さんが、参加店舗を回って占いコーナーを特別開設!
お酒を飲んで極上のライヴを楽しみ、人生相談までできちゃう、ありがたすぎて大丈夫か!? なプランである。
客層は、はしご酒企画だけあって恋人同士でしっとりまったりするのはそぐわないのか、同性同士のコンビか(女性客が多いのも印象的だった)、男女の仲良しグループでワイワイという編成が目立った。
どの参加店も5坪あるかないか、10数人で満員になってしまうようなこぢんまりとした店なのだが、大規模フランチャイズの居酒屋とは違ったカラフルなお酒のボトルが所狭しと並び、それを見ているだけでも充分楽しいのだ。
お客さんたちがみんな席を譲ったり譲られたりで気持ちよくはしご酒を楽しんでいたり、知らない人同士がはしごした軒数を尋ね合って讃え合ったり、店を辞めた後に後輩のことが心配で、客としてイベントに参加して様子を見に来たという元店長さんなんかもいたりして、飲み屋街の温かい人間関係がうかがえたのも良かった。
また、記者がはしご酒を楽しんでいる途中、「どこでもいいから、参加店で演奏したい」という、若手ミュージシャンが飛び入りで現れ、記者と同行してくれていたJG編集部のムラベさんが各店に連絡を入れて交渉し、ついに生演奏が実現したのは嬉しいハプニング。
この即時性はまさにライヴ。昔ながらの“流しの歌うたい”の文化の、新しいスタイルなのかも、と感心した。
ちなみに、この日、新宿界隈では『BAR-HOP NIGHT2012』以外にも、お祭りや音楽イベントの行事が目白押しだったこともあり、例年よりも参加人数が少ないのでは……ハラハラしたのだが、夜が更けるにつれて客足はどんどん上がり、4軒制覇の勲章であるTシャツを来て歩く人が道に溢れかえっていた。
ビール飲んでモヒート飲んで、ハイボール飲んでスミノフ飲んで、の記者は7軒のはしごを達成、プレゼントのTシャツを着て上機嫌。こんなビバなイベントだったら永遠不滅に継続してほしい。もちろん来年も参戦するぜ!!と、既に気分は1年後の記者なのでありました。
(参加店舗の皆さん、JG編集部の皆さん、お世話になりました!)