あなたの名前を残すチャンス! 「漱石山房」記念館 (仮)が2017年2月に開館予定
文豪・夏目漱石が晩年の9年間を過ごした家「漱石山房」(新宿区早稲田南町、現区営住宅)の跡地に、新宿区が「漱石山房」記念館(仮)を建設するとして、27日(木)、新宿区役所本庁舎で記者発表が行われました。
漱石生誕150周年にあたる2017年2月の開館を目指して建設される同館。館内には書斎や客間、ベランダ式回廊など「漱石山房」の一部を復元。『道草』などの草稿や初版本など貴重な資料を集めた常設・企画展や、講座・朗読会・映画会などのプログラムのほか、漱石の著作や関連本を読みながら過ごせる図書館やカフェも設置予定。記念館オリジナルグッズも販売予定です。
中山弘子新宿区長は「新宿区は漱石が生まれ育って生涯を終えた地。地域の方々や企業・団体と連携をとって、漱石のすべてが分かる情報センターを目指したい。記念館を中心に、早稲田や神楽坂など漱石ゆかりの地をまわって街歩きを楽しんで欲しいです」と新宿区の新名所となる同館に期待を寄せました。
しかし! 同館の建設費や資料の購入には膨大な費用が必要。そこで、新宿区は7月1日(月)から「夏目漱石記念施設整備基金」を設置し寄付の募集を開始(問い合わせは新宿区地域文化部文化観光課まで)。目標は2億円! 寄付をすると、同館の整備状況や区が主催する関連イベントなどの案内が送られたり、新宿区の公式ホームページや「広報しんじゅく」などに名前が掲載されるそう。そして、10万円以上の寄付で、なんと、館内に設置される銘板に名前が記載されます! これは一生の記念になるかも!
基金設置の趣旨には、狂言師の野村萬斎さんや吉本興業のお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんら芸能関係者や、作家、市長、知事、大学教授など多くの著名人、知識人が賛同。記者発表に出席した賛同者のひとりであり、夏目漱石の孫でエッセイストの半藤末利子さんは「記念館は一過性のものではなく、リピーターが多く訪れる場所にしたい。もう(夏目漱石は)絵柄ではないですが、1000円寄付いただけたら……」とジョークまじりで寄付を呼びかけました。