四谷付近で見かける赤い実の正体! 「内藤とうがらし」って何? 

突然ですが、皆さんは「内藤とうがらし」をご存知ですか? 内藤って人の名前? とうがらしって唐辛子のこと?
……実はこれ、江戸時代に、新宿から大久保あたりの畑で盛んに育てられていた唐辛子のことなんです。
その名は、当時のこの辺り一体の町名“内藤新宿町”に由来するもので、その頃は辺り一体が真っ赤に見えるほど大量に植えられていたそうです!

 

鷹の爪が普及し始め、一気に街から姿を消してしまった「内藤とうがらし」ですが、現在、地域の人たちが集まって、その復活を目指して活動しているんですよ。
その名も「内藤とうがらしプロジェクト」です!

 

そういえば、四谷三丁目界隈で、内藤とうがらしが植えられたプランターを見かけたことがありますが、これも同プロジェクトの一環だったんですね! 現在、「内藤とうがらし」が植えてあるプランターは、約180個ほどあるんだとか。

 

実は、農業大学に通っていた私(農学部ではありませんでしたが)。JGエリアでそんなプロジェクトが行われているなんて……。ちょっぴり胸が熱くなります!

 

「唐辛子は保存食にもなるので、人にプレゼントしやすいんです。だから、良さや魅力も伝わりやすいと思います」

 
そう話すのは、プロジェクトメンバーの一人の田中健士さん。自身が住んでいる四谷の街を盛り上げたいという思いから普及活動を続けているそう。
曰く「内藤とうがらしを、いずれは新宿の名物にしたい」。おー、かっこいいです!!

 

ちなみに田中さんは、内藤とうがらしを使って、自分だけの“マイ七味”を作れるワークショップを、色んな場所で開催されているとか!! 何それ、楽しそうです!!!! 私も参加したいです!!!

 

「10月5日(土)、6日(日)に荒木町・舟町で開催される四谷大好き祭りでも、ワークショップを開催します。辛味を調整して世界で一つだけの七味が作れますよ。ぜひ来てくださいね」。

 

内藤とうがらしは、鷹の爪と比べて、辛みの中に甘さがあるそうです。わぁー、どんな味なんだろう……作ってみたい!(さらに、作ったものを食卓に出して「私が作ったの~」なんて、家族に自慢したい!!)

 

いまはまだ、点々と見受けられるだけですが、そのうち、江戸時代みたいに、新宿がまた内藤とうがらしの鮮やかな赤に染まる日が来るかもです~。

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