20代の若手職人たちが和菓子の魅力を発信!
海外への“日本文化紹介事業”を展開する国際交流基金が、日本の伝統の味であり、芸術ともいわれる和菓子を紹介するため、今年2月、全国和菓子協会推薦の若手和菓子職人をタイ、マレーシア、フィリピンの3カ国に派遣し、各地でレクチャー&デモンストレーションを実施。その報告会と実演トークショーが、昨日、「国際交流基金情報センター」(新宿区四谷4-4-1)で開催されました。
講師は、なんと、全員店の跡継ぎという、和菓子職人の明神宜之さん(広島県呉市「蜜屋本舗」)、小泉直哉さん(栃木県足利市「香雲堂本店」)、吉橋慶祐さん(石川県金沢市「吉はし」)の3名。共に29歳、東京製菓学校卒業の同級生とあってイベントは終始和やかな雰囲気で行われました。
東南アジア各地の大型デパートや専門学校でレクチャー&デモンストレーションを行ない、現地の人たちの勉強熱心な姿や、楽しそうに和菓子を食べる姿を見た経験を振り返り、「新しい目標ができた」と話す3人。「実家で働いていると商売のことを考える面が大きいけれど、今回の経験を通して子どもたちや海外の人たちに、もっと日本の伝統文化を教える義務があると思いました。今後もこのような活動を続けていきたい」と、強く語ってくれました。
当日は、大手和菓子専門店の方々や和菓子専門ライター、製菓学校の学生など約100名が参加。「はさみ菊」や「落雁」「どら焼き」といった和菓子作りの実演も行われ、職人の技に魅了されていました。
実は僕も彼らとはほぼ同年代。全国和菓子協会が推薦するほどの人たちの活躍を目の当たりにし、良い刺激になりました!(本当か!?)