新宿二丁目、四谷三丁目、荒木町……イルミネーションにみるお国柄!?
街の各所にイルミネーションが灯り、年の瀬の慌ただしさを賑やかに彩る季節。キラキラと光るイルミネーションを見ていると「今年ももう終わりかあ」と、時間の経過の早さをしみじみ感じてしまうものです。
さて、新宿にも、新宿テラスシティ、新宿パークタワー……など、有名なイルミネーションスポットがたくさんありますね。
今年9月に開業した東新宿の新宿イーストサイドスクエアでも、1階と地下1階の開放感のある空間各所に、7万2888個のLEDが灯り、新宿のイルミネーションスポットの新名所になる予感を、プンプン醸し出しています。
そんな中、そういったメジャースポットの豪華さとはひと味ちがった彩りで街を賑わせているのが、各町会や商店街ごとに実施されているイルミネーションイベント。
メジャースポットに比べると、電飾の数も少なく取り立てて装飾が目新しいワケでもありませんが、「よーし、今年の年末も、いっちょ街を盛り上げちゃうぞー」なんて、それぞれの町の方々の思いが伝わってくるようで、なんだか心が和みます。
例えば、四谷三丁目のイルミネーション『よつさんキラキラストリート2012』。都内初の国道沿いイルミネーションとして09年にスタートしたもので、四谷三丁目駅周辺の新宿通りにある35本の木々が、各1000個のLEDに装飾されています。
四谷三丁目はオフィスも多く、大手スーパーもあり、消防博物館やおもちゃ美術館、アンパンマンショップなど親子連れで楽しめるスポットも近くにあって、いつもいろんな層の人がたくさん歩いています。そんな活気あふれる街だからこそ、街の風景に自然と溶け込むホワイトブルーの光がピッタリです。
10万円が当たるフォトコンテスト『よつさんキラキラフォトコンテスト2012』が同時期開催されていることもあり、足を留めて、携帯やスマホのカメラでイルミネーションを撮影している人の姿も見られます。
細い路地にさまざまな飲食店が軒を連ねる四谷荒木町。明々と灯る飲み屋の提灯やネオンは、飲兵衛にとって年中イルミネーションのようなもの。そんな飲み屋街ならでの灯りを邪魔しないように、と、荒木町のイルミネーションは、車力門通りの中心部分に位置する荒木公園に装飾されています。
シャンパンゴールドの上品な光は、趣ある町の雰囲気にもマッチ。ほろ酔い気分で路地を抜けた先に広がる、幻想的な風景に、「おおっ」と思わず声をあげて驚く方も多いようです。
新宿二丁目のイルミネーションは、さすが、色使いが独特です。ピンクとブルーの光が交互になっていて、さまざまな歓楽を満たしてくれる町のイメージ通り……。新宿通り沿いと、新宿二丁目のメインストリートである「仲通り」を彩っています。
年中明るいネオンで照らされた新宿歌舞伎町にもイルミネーションが点っています。区役所通りの街路樹に付けられているのは、ワイングラスの形に電飾された白色発光ダイオード。区役所前のアケビ棚もイルミネーションが灯り、まるで光のトンネルのようです。
ネオンのギラギラと、イルミネーションのキラキラが混じり合い、歌舞伎町の街をさらに明るく演出していますよ。
ほかにも、町が独自にやっているイルミネーションイベントはたくさんあり、その街ごとの特徴がよく現れているような気がします。メジャー所のイルミネーションもロマンチックでキレイですが、手作り感満載の、親しみあふれるイルミネーションも、見ていて楽しい気分になるものです。