元ヤクルトスワローズ・宮本慎也選手、大注目のこれから

 

6月、東京四谷ロータリークラブの例会がありました。例会では、卓話としてさまざまな人をゲストに招き、会員に向けて話をしてもらっているそうですが、この日はJG発行人の大森が、元ヤクルトスワローズ選手・現野球解説者の宮本慎也さんに公開インタビューをするとのことで、私もちゃっかり同席させてもらいました。現役時代に学んだこと、若手について思うこと、今後の野球人生など、とても興味深い話が聞けたので、みなさんにも内容を少しだけ教えちゃいます!

 

宮本さんと言えば、アテネオリンピック野球日本代表(2004年)、北京オリンピック野球日本代表(2008年)でキャプテンを務め、生涯ヤクルトスワローズ一本を貫き通したことで有名です。現役時代にはFA(フリーエージェント制度)で他球団に行くチャンスはありましたが(実際、数球団からのオファーがあったそう )、その頃はチームが弱い時期だったので、逃げるようで嫌だったそうです

16歳からPL学園高校の寮に入り、規律のある環境に身をおいてきた宮本さん。現役時代は野村監督にも厳しく育てられたそうです。厳しい環境で育てられてきた宮本さんに言わせると、最近の若い選手には芯がある選手、成長意欲のある選手が少ないように感じるそうです。アドバイスしたことは忠実に行なうものの、継続することができず、1を聞いて2、3と発展させることが苦手な選手が多いとのこと。宮本さんが若手の頃は、1を聞いたら50まで自分なりに発展させて成長する人もいたそう。実際に宮本さんもそうやって大きな実績を残してきました。

 

では具体的にはどのようなことを実践してきたのでしょうか? 宮本さん曰く「最初に、大きすぎるくらいの目標を立てることが大切」。ゴールを決め、それを細分化し、小さい目標をひとつずつ乗り越えていく―――それが目標達成への近道なのだそう。例えば、「日本一のショートになる」という大きな目標を実現するためには、まず「1軍に入る」、そして「レギュラーになる」、と目の前のことに集中して少しずつ達成していくそうです。この話を聞いて私は、何事も長続きしない自分の経験を振り返り、漠然と大きな夢を追いかけていたやり方に問題があったのかも……と反省しました。

 

また、目標達成の過程で大事なのが「長所」と「短所」について。一流ではなく超一流になるためには、長所は伸ばし、短所はなくすことが大事だそうです。超一流の宮本さんの言葉には、自分に対する厳しさがあるように感じました。私はまず一流、いや、一人前を目指さなければ!!

 

最後は注目の第二の野球人生、「監督」の仕事についてうかがいました。宮本さんは、引退したばかりでそこまで考えてはいないと前置きしたうえで、もしそんな話があったら、「19年お世話になったヤクルトに恩返ししていきたい」と語ってらっしゃいました。いつか“宮本監督”がヤクルトを引っ張る日が来るのを楽しみにしています。 宮本さん、貴重なお話をありがとうございました。

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