ヴィヴィアン佐藤×平良志季(日本画家)対談【本誌連載『ヴィヴィの部屋(Booth)』vol.4拡大版】
新宿在住のアーティスト・ヴィヴィアン佐藤さんが日頃から利用している歌舞伎町のインターネットカフェ&カプセル「Booth Net cafe & Capsule」。そこに、若手クリエイターやアーティストを招き、対談する本誌連載『ヴィヴィの部屋』の拡大版。
第4回目のゲストは、日本画家の平良志季(たいらしき、29)さん。2013年東京藝術大学美術学部デザイン学科卒、絹に墨彩という技法で妖怪などを描き、各地の神社や仏閣でも展示を行なっています。
ヴィヴィアン佐藤(以下、ヴィ):今年7月に新宿で開催されたワークショップでお会いして、平良さんが描く妖怪がユニークで感動しちゃって。どうして妖怪を好きになったの?
平良志季(以下、平良):幼少の頃からお化けが登場する絵本を読んだり、祖母の付き添いで神道系に祝詞をあげに行ったりして。母も、良いことがあったら「ご先祖様が見てくれていたんだね」とか、ケガをしたときに「痛いの痛いのとんでいけ」って言ってくれて、「目に見えないもの」を大事にするのが当たり前でした。
ヴィ:スピリチュアルなものが身近だったのね。自然災害もひとつの生き物というか、最近では、話題の映画『天気の子』を観て、監督の新海誠さんも神道的な考え方だと思ったわ。
平良:新海作品は、神道的な考え方が押し付けではなくナチュラルにみんなに受け入れられているのが凄い!
ヴィ:私は、妖怪や幽霊、宇宙人も喜怒哀楽や価値観を理解できる存在だと思っていて。悔しい、ツラい、嬉しい、ぴっくりさせてやろうという感情は一緒じゃないかしら。私も幽霊になりたいもん。
平良:あ~! 私も!
ヴィ:「あの場所に行くとヴィヴィアンの幽霊が見える」とか言われるような都市伝説になりたい(笑)。いや、なる!
平良:霊になったらやりたいことが多くて、本当に楽しみだし、死に対してポジティブになれます。ヴィヴィアンさんと話しているとこの話題は止まりませんね(笑)。ずっと話せちゃう!
(撮影:高澤梨緒)
【取材場所】
お洒落で清潔感のある新宿のネットカフェ&カプセル
Net Cafe & Capsule Booth
■ヴィヴィアン佐藤
19××年生まれ。新宿区在住のアーティスト、映画評論家、ドラァグクイーン。新宿をはじめ、広島県尾道市、青森県七戸市では観光大志として町おこしも精力的に行なう。「殺しのヘッドドレス」と称し、ヘッドドレスのワークショップも定期開催。
https://twitter.com/viviennesato
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