【四谷大好き祭り2013】四谷と言えば「四谷怪談」!! 一龍斎貞寿さんにステージの見所を聞きました
『四谷大好き祭り2013』の楽しみのひとつが、荒木公園に設置されるメインステージでのさまざまなパフォーマンス。初日は太鼓の演奏や講談など、一流アーティストによる迫力あるステージ、2日目はいろんなジャンルの歌やダンス、空手演舞など地域の方々によるバラエティーに富んだパフォーマンスが、いずれも無料で観られます!
昨年のステージで「四谷怪談」を披露した若手女流講談師・一龍斎貞寿さん。今年はどんな講談で楽しませてくれるのでしょうか? 話を伺いました!!
――昨年のステージでは、暗い中での怪談、みなさんとても怖がられていましたね。
ありがとうございます。辺りが徐々に暗くなったり遠くで鈴虫が鳴いたり……。人工的な演出とはひと味違う屋外での自然な演出が、怪談にピッタリだったと思います。実は、昨年の四谷大好き祭りでのステージが人生初の屋外での講談だったのですが、お客さんもムードを作ってくださり、私自身、とても楽しむことができました。ノリノリでやらせていただきました。
――講談はお子さんや初心者にはちょっと難しいイメージがありますが、昨年はお子さんの姿も目立っていましたね。
そうですね。講談では難しい言葉も多いのですが、あえて変えずにやらせていただきました。ですが、子どもたちは瞬きもせずに観てくれてましたよ。言葉がわからなくてもムードや空気感などで伝わったんだと思います。とくに三味線などの音曲を入れる怪談だったので、言葉の意味が一つ二つわからなくても、舞台を楽しむ感覚で楽しめたのではないでしょうか。また、講談の特徴は、実際にあった話を元にしているということ。せっかく四谷のお祭りに来たのなら「四谷怪談」を聞いていただきたいですね。
――ということは、今年ももちろん、「四谷怪談」を披露されるんですね!!
はい!! 昨年は「お岩誕生」をやらせていただきましたので、今年はその続きです。昨年、お祭りの1日目に講談をしたのですが、ステージを観てくれた5、6歳くらいのお子さんとお母さんに2日目に偶然お会いして、お母さんが「この子がどうしても昨日の続きを聴くんだって言うから来ました」っておっしゃってくださったんです。講談は1日目にしなかったので「続きは来年」と約束したんです。それで今回、披露することに決めました。
――演目の見所を教えてください!!
今回の話では、お岩が伊右衛門と出会い、せっかく夫婦になったのに、伊右衛門に強い恨みを持つようになりますが、なぜそこまで恨みを持つようになってしまったのかがポイントです。すごく悪い人がいたわけではなくて、些細なボタンのかけ違いで人生が……という、もしかしたら現代にも通じる話かも。
みなさんで楽しんでいただければなと思います。昨年観ていない方でも楽しめるようにしています。三味線などの生演奏を入れた演出も見所ですよ。
今年も、視線がくぎ付けになりそうですね~!
気になる一龍斎貞寿さんやアーティストの方々の出演プログラムは……後日アップします。
要チェックです!!
一龍斎貞寿(いちりゅうさい・ていじゅ)
所属 : 講談協会 二ツ目 (講談協会理事 一龍斎貞心 門下)
ホームページ:http://teijyu.com/
ブログ http://ameblo.jp/teijyu/
明るいキャラクターと芸風を生かし、地域寄席、老人福祉施設、学校寄席、講談教室などでの講演・高座、都内歴史ガイド、イベント・結婚式の司会など幅広く活躍。古典はもとより、2009年より「講談紙芝居」の口演を開始し絵と語りで子どもにも楽しめるオリジナル講談も展開している。