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不動産ショールームが立ち飲みバーに! 新宿二丁目「Bar.軒先」に行ってみた

新宿二丁目で57年続く老舗不動産屋「フタミ商事」が、今年3月に店内を改装し、食品衛生責任者の講習など、お店開業までの流れをお客さんに説明できる、不動産ショールームを新たに併設。さらに、フタミ商事の営業終了後は、「Bar.軒先」として、ショールームでバー営業。
 
昼は不動産屋、夜はバーという”二毛作店“。なぜ、このような営業形態にしたのか、フタミ商事の二村孝光社長と「Bar.軒先」店長のカツさんに話をうかがいました。
 

生ビールを飲む二村社長(フタミ商事)と店長のカツさん。生ビールをはじめ、ウィスキーや各種リキュールなどのショットドリンクは全品1杯900円(ショットチャージなし)。

生ビールを飲む二村社長(フタミ商事)と店長のカツさん。生ビールをはじめ、ウィスキーや各種リキュールなどのショットドリンクは全品1杯900円(ショットチャージなし)。

 
――不動産屋でありながら、バー営業を始めたきっかけは?
 
二村社長:もともと、フタミ商事が新宿二丁目で三代続いていることもあり、この街の歴史に強く興味がありました。江戸時代から新宿二丁目には遊郭があり、戦後はそれが赤線となり、現在ではゲイタウンに。異性愛を象徴する街から同性愛を象徴する街へ。こんなに興味深い歴史があるのに、それがあまり知られていないことにもったいなさを感じていました。そのため、このバーでは、お客さま、バーのブログ、SNSを通じて、新宿二丁目の歴史的背景を率先してアーカイブしていきたいと思いました。
 
店長のカツさんとスタッフのハルナさん。ワインは独自ルートで自ら仕入れ、味に自信があるものだけをそろえている。

店長のカツさんとスタッフのハルナさん。ワインは独自ルートで自ら仕入れ、味に自信があるものだけをそろえている。

 
カツさん:新宿二丁目でお店を開くにあたって、二村社長から勧められた本が、『新宿 性なる街の歴史地理』。古地図や写真を交えて新宿二丁目の歴史が丁寧に説明されていて、この街の歴史的背景を知るうえでおすすめの一冊です。いつか、この本の著者や街の歴史の専門家を招いて、店内でお酒を飲みながらトークイベントをやってみたいですね。
 
さまざまな性のあり方が共存する、「盛り場・新宿」ができあがる過程を読み解く『新宿 性なる街の歴史地理』(朝日新聞出版)。

さまざまな性のあり方が共存する、「盛り場・新宿」ができあがる過程を読み解く『新宿 性なる街の歴史地理』(朝日新聞出版)。

 
――これからどんなお店にしていきたい?
 
カツさん:江戸時代から閉ざされた街だった新宿二丁目は、現在ではかなりオープンになりました。一方で、居心地の悪さを感じるLGBTの方もいて、街として転換期を迎えています。大好きな新宿二丁目をさらに盛り上げていくため、新宿二丁目のこれまでとこれからの情報を発信・共有する場所にしていきたいです。
 
棚に並ぶのは、店長イチオシの、キンミヤ焼酎の飲みきりハーフボトル(1本2000円、ボトルチャージ1500円、割材は無料提供)。レモン&ソーダ割りやジャスミン茶割りが人気。

棚に並ぶのは、店長イチオシの、キンミヤ焼酎の飲みきりハーフボトル(1本2000円、ボトルチャージ1500円、割材は無料提供)。レモン&ソーダ割りやジャスミン茶割りが人気。

同店は、『ジェイジー』最新号(Vol.102)の企画『新宿二丁目 魅惑のよいとき店舗』にも登場。新宿二丁目での飲み歩きには、キューピー『飲み人のためのよいとき』(200円、1袋2粒入)をぜひ。「Bar.軒先」をはじめ、新宿二丁目のバー10店舗で販売中です!

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