『ジェイジー』(vol.116)「ケンズカフェ東京」イメージガール・蜷川べにさん(和楽器バンド)インタビュー

本誌に掲載しているガトーショコラ専門店「ケンズカフェ東京」のイメージガールシリーズ。最新116号には、海外でも人気の8人組ロックバンド「和楽器バンド」の津軽三味線担当・蜷川べにさんが登場! コロナ禍で再始動したYouTubeチャンネルや、地方創生プロジェクト立ち上げについて話を聞きました。そして、「ケンズカフェ東京」氏家健治代表の計らいで、海外ファンに向けて特別に英訳版も用意(近日公開)。ぜひチェックしてください!

――今年1月に7年ぶりに再始動したYouTubeチャンネル。再始動のきっかけを教えてください。

蜷川べに:これまで関わってきた音楽業界とは、又違った業種の方々と新たに関わり合いを持ち、新しいプロジェクトをやりたいという部分が大きかったです。その上で和楽器バンドの蜷川べにとは別軸の、ありのままの姿、自宅で話したり、料理したり…そういった自然体の自分をチャンネルの中で見せられたらと思い、チャンネルを再開しました。

――コロナ前からそういうチャンネルをやりたいと思っていましたか?

蜷川:コロナ禍に入ってからです。コロナ禍でバンドの活動がままならなくなり、去年は8月に横浜アリーナでお客様を半分入れて2Daysのライブを行い、そこまでは水面下でレコーディングなどをしていましたが、活動出来ない期間が結構出来てしまった時に、「自分は何を守らなければならないのか」とか、「どういう事を今の立場で発信していかなければならないのか」などを考える時間があったんです。

そこで、こんな状況下でも会いたいと思える、信頼出来る仲間達と一緒にプロジェクトチームを作って、様々な挑戦をしていきたいという想いが生まれました。良い意味でも断捨離というか、普段色々な方と仕事で顔を合わせる中で、じゃあこれから自分は誰と協力して、何をやっていきたいのか、という事を改めて考える時間になりました。

――和楽器バンドのときのべにさんはクールなイメージですが、チャンネルのディレクションを務める親友の「かなちゃん」との掛け合いが面白く、愛嬌もあるので、そのギャップに驚きました。

蜷川:そういう意見はすごく頂いていて、和楽器バンドで三味線を弾いている時はカッコいいイメージの方が多かったので、チャンネルを観た方からは、「こんなゆるゆるな感じだったんですか?」と言われます(笑)。チャンネル内では、かなちゃんとの普段通りの掛け合いを撮っているので、自然体の自分をちゃんと押さえられているのかなと思います。そういう自分自身のありのままの姿や、自分主観での物の考え方やあり方なんかも発信しています。

佳奈:私は仕事柄SNSのマーケティングや運営代行なども行っているので、彼女がSNSを活用し切れていない事がもったいないと思っていました。元々キュートで天真爛漫なキャラなので、彼女の満面の笑みとか、素直に関西弁で喋る感じとか、もっとSNSを活用すれば、彼女の魅力をより多くの人に伝えられるのにって。やりたい事も話したい事も沢山ある子なので、その辺りをこれからもっと引き出してあげられたらなと思っています。

――事務所的にそういう素の部分を出すのはNGだったんですか?

蜷川:そういう訳ではなく、メンバーが8人もいる中で、取材や音楽番組でメンバーが1人1人の想い・理念をそこで発信するのは難しいという部分はあると思っていて。だから、バンド活動とは又別の場所で、しっかりと自分の思いを発信する場所があったらいいなと思っていました。

佳奈:本来、自分の意思をしっかり持っている子なので、彼女の意見を自由に発信出来る場所を作ってあげたいと思っていました。

蜷川:バンドは完成されたエンタメとして必要ですが、もうひとつ自分のカードが欲しいと思った時に、別軸で今のチャンネルの形が出来て良かったです。

――チャンネルでは地方創生プロジェクトもスタートさせています。

蜷川:そもそも違う業種の方々と関わり合ってプロジェクトをやっていきたい!という想いがあったので、地方自治体もコロナ禍でどう街をプロモーションしていけばいいのか模索しているという事を知り、今元気のない地方や自治体の方と組んで、皆が笑ってくれるような、面白くて楽しいチャンネルを作りたいよねっていうのは、以前からチームで話していました。それも、ただ単純にPRをするのではなく、私達のチャンネル独自のノリツッコミなんかを入れながら、ありのままのものを発信していこうと。

その中で、元々和楽器バンドの活動の中にもあった、「日本の和の文化を発信して保護していく」という意義を、私達のチャンネルでも海外に発信出来ないかなと思っていました。その第1弾が、川崎大師エリアの「大師ONE博(だいしわんぱく)」さんという、川崎の地方を盛り上げようとされている方々とのコラボです。仲見世エリアをぶらぶら歩いて、飴切り体験を行ったり、提灯作りをしたり、自然体で楽しみながら撮影を行いました。

――ロケはゆるさもあり鋭いツッコミもありで面白かったです。べにさんは物怖じしなさそうというか、体当たりロケもいけそうですね。

蜷川:そこの判断はかなちゃんがしてるけど、どう? どの辺までいける?

佳奈:特にないですね。割と何でも、本人のやりたいことをやらせてあげるようにしています。

――たとえばバンジージャンプはどうですか?

佳奈:バンジージャンプはやったことあるんですよ。

蜷川:和楽器バンドのファンクラブ企画でバンジージャンプにチャレンジする企画があって、私はそのメンバーには入っていませんでしたが、マネージャーに「私もやりたいです!」とお願いして、やらせて頂きました(笑)。

――スカイダイビングとかは?

蜷川:やってみたいです! 絶叫系大好きなので、体験はどんどんしていきたいと思っています。もちろん和に絡むことも。

――べにさんはバラエティ番組にも向いてそうですね。

佳奈:海外ロケにも行きたいよね?

蜷川:元々休みがあれば南米にひとり旅なんかもしていたので、演奏やチャンネルの企画も兼ねて、海外ロケもやりたいです。

――海外といえば、チャンネル再始動当初は字幕も付いていました。

蜷川:なるべく海外の方々にも楽しんで頂けるように最初は字幕を付けていましたが、せっかくなら海外に向けたクラウドファンディングを立ち上げて、外国の方や翻訳企業にも参加して頂きながら、今後のプロジェクトなんかも一緒にやれないかなと思っています。国内で陣地の取り合いをやっていてもしょうがないと思うので。海外の方々も巻き込んで、海外からの流入もどんどん増やしていきたいです。

佳奈:Instagramのフォロワーも結構海外の方が多かったりします。地方創生プロジェクトにしても、海外の方からしたら東京や京都は分かりやすいかもしれませんが、川崎なんかはピンと来ないと思うんです。だからこそ、私達が発信することで、海外の方にも認知して頂き、遊びに来て頂けたらいいなと思っています。

――海外の人はとくに日本のどういうところに和を感じていると思いますか?

蜷川:割と当たり前に私たちがやっていること。衣食住とか全部そうですけど。何気なく過ごしている日常に対して外国の方から「oh!」みたいなコメントを頂きますし、当たり前に日本人がやっている生活に興味を持ってもらうことが多いです。例えば、お弁当作りとかピクニック。「oh! Bento!」みたいな感じで海外の人が反応して頂いたり。ピクニックといえば、その時初めて企業様のタイアップも頂いて、ピックニックしながら「木露(もくつゆ)」のアロマスプレーを紹介する為に、河原で皆さんに笑って頂けるような感じのCM動画も作りました。

佳奈:韓国料理を作る動画では、韓国の方からハングルのコメントを頂いたり、唐揚げやたこ焼き作り、海老名サービスエリアで食べた海鮮丼なんかにも、海外の方からの反応がありましたね。

蜷川:旅館で浴衣着てジェスチャーゲームしている様子とかにも反応あったよね。

佳奈:あとは何気なく撮った箱根神社とか。UberEatsを利用した動画にも美味しそうなどのコメントが付きます。

――Instagramには三味線の演奏動画も多いですね。

蜷川:三味線や琴、尺八は、国内でも何となくハードルが高い楽器として見られていて、お稽古代が高いでしょ、楽器代高いでしょ、紹介じゃないとダメなんでしょとか。そういう部分のハードルを低くしたいと思っています。海外の方も含め、色々な方が手に取りやすいような形で、自分の色を加えた上で和の物を発信していく、そういうことを通して和に対してのハードルを低くしていきたいなと。蜷川べにとのコラボがあることでもっと和が身近になる。そういう試みもやっていきたいです。

――たしかに三味線や和楽器は敷居が高いイメージはあります。

蜷川:よく取材でも「和楽器ってどういう感じでやられてきたんですか?」と聞かれますが、私からしたらギターやベース、ドラムと同じような感覚なんですよ。これをやるために生まれてきたとか、そういうしんどい感じではなくて。普通にギターやりますくらいの感覚で三味線に入ってきて頂けたらと思います。

――最近では、『ワンピース』や『鬼滅の刃』といったアニメで三味線の音がアクセントとして使われているので、そこからも身近に感じられそうです。

蜷川:アニメやボーカロイドは海外でもすごく好きな方が多いですよね。私たち和楽器バンドもニコニコ動画から出てきているし、海外の方が入りやすいツールなのかなと思います。

――地域の人たちや海外の人たちを巻き込んで一緒に発信していく方法は、僕はYouTubeであまり見たことがなかったので、同じ地域活性に携わるものとして参考になりました。一体感も生まれるし楽しそうです。

蜷川:私自身、4才から津軽三味線をやっていてそれが当たり前だったので、「私日本の文化やってます!」みたいな、そこに対しての特別なこだわりは良い意味でも悪い意味でもあんまりなくて。自分の立ち位置、役割を考えた時に、自分の出来る事をして皆さんと関わって成長していけることはないかな?というところから、和の文化を守っていこう!発信していこう!という気持ちになりました。

プロジェクトに賛同してくれるファンの方も多い中、これからもトライアンドエラーを繰り返しながらやっていくので、そういったプロセスも含めて、私達の活動を応援して下さる方々と、これからもチャンネルやプロジェクトを続けていきます!

■蜷川べに(にながわ・べに)
京都府生まれ。8人組ロックバンド「和楽器バンド」のメンバー。担当は津軽三味線。抜群の美貌とスタイルで現在はモデルとしても活躍。4歳から民謡を始め、数々の大会で優勝、内閣官房長官賞・文部科学大臣賞などを受賞する経歴を持つ。7歳から津軽三味線を始め、15歳で本格的に津軽三味線の世界へ。2013年、津軽三味線奏者として和楽器バンドのメンバーに。Youtubeに投稿された和楽器バンドバージョンの『千本桜』はYouTube再生回数1.3億回を突破。日本・海外でのLIVE開催を通じて、和と洋の融合による独自の音楽を届けている。
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衣装協力:ふりふ

ケンズカフェ東京
https://kenscafe.jp/

(撮影:齊藤僚子)

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