“二の酉”は20日!「四谷酉の市」で豪華景品が当たる!?
酉の市はもうひとつあるんです。先日、花園神社の酉の市を取り上げましたが、四谷の須賀神社でも酉の市は行われています。須賀神社で行われる「四谷酉の市」、二の酉は20日です(花園神社は19日と20日)。19時からは地元のご婦人方による踊りもあります。時間は90分~120分。どうせ行くならイベントは見ておきたいですよね。
花園神社に比べたら規模は小さめですが、むしろしっとりとした良い雰囲気という感じ。お祭りを落ち着いて見て回りたいという人は、須賀神社向きかもしれません。緑豊かな境内に、立派な鳥居と本殿は、どの時間帯に訪れても違った美しさを味合わせてくれそうです。そのうち昼の姿も見に行きましょうか。
大人しげな印象でも、お祭りの中身はすごいんです。四谷の老舗和菓子屋「坂本屋」さんの『切山椒』と『蒸し羊羹』は酉の市の名物。あまり聞いたことのない『切山椒』ですが、山椒の香りで厄をはらってくれる縁起物なのです。
他にも酉の市限定で『開運熊手守』が売られています。これはなんと須賀神社で作っているもの。そして、お守りを購入すると熊手守一体につき一回、宝くじが引けます。宝くじの商品は、とっても豪華。特等の電動自転車をはじめとして、ロボット掃除機に加湿器と、魅力あふれるラインナップ。これは裏話ですが、一の酉で余った景品は二の酉のくじでまた使われるそう。つまりつまり、一の酉より二の酉のほうが景品が当たりやすいということなんです! これ、三の酉まである年はどうなっちゃうんですか……。ルンバ欲しいです……。
熊手の露店だってもちろんあります。熊手も、花園神社と比べて正当派という感じ。手締めだってしてくれますよ。
素敵なお祭りなのですが、宮司さんのお話では、訪れる人が年々少なくなって来ているそうです。戦前は、四ツ谷駅まで行列が延びるほど大盛況だったと聞きますのに、どうして寂しくなってしまったのでしょう?
「四谷が“通り過ぎる街”になってしまったことが大きな原因」だと宮司さんは語ります。「地元で商売をする人が減った代わりにサラリーマンが増え、そのサラリーマンたちは飲むのにも四谷を使わず新宿や他の街に流れるからではないか」「四谷の外の人たちが四谷にいるのは昼だけで、夜になったらさっさと別のところに行ってしまう」……、これまた寂しい結論です。四谷も須賀神社も、ほっと一息つけるような風情あふれる場所なんですけどねぇ。須賀神社では、落語や講談の催しも開かれているので、こちらも要チェックです。
情趣あるお祭りをゆっくり楽しんだあとは、そのまま近くのバーで飲むなんて大人な感じ、しませんか? 行き着けの街が四谷だなんて、ちょっと憧れちゃいますよ。