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『JG』も貴重な資料に!新宿区立図書館の指定管理者って何?

去る8月7日(水)、新宿区立図書館8館の指定管理者をそれぞれ選定する第二次審査「指定管理者選定委員会」の公開プレゼンテーションが新宿区立中央図書館で行われました。

 

図書館の「指定管理」とは、公立図書館の運営を企業などが行なう民間委託のこと。新宿区では平成21年度より導入。今回は、平成26年4月1日~平成31年3月31日の5年間の指定管理者になるべく、複数の企業が審査を受けました。決定は12月予定。

 

なぜ民間委託するのか、新宿区立中央図書館長の藤牧功太郎さんに聞いたところ、「全国的な潮流ですが、これからの図書館は、もっと地域に出て、情報を集めて発信して、地域の人たちの役に立つ場所でないといけません。従来の貸し出しだけでなく、より交流型だったり地域密着のイベントをやったり、最近では電子書籍やICT(情報通信技術)のサービスも必要とされています。そのために民間の専門法人とともにネットワークを広げて、サービスの向上を図っていかなければなりません」とのこと。

 

たとえば、現在、紀伊國屋書店・ヴィアックス共同事業体が指定管理者となっている四谷図書館では10月6日(日)より「内藤新宿をあそぶ」と題し、地元の歴史を学ぶ内藤新宿関連のイベントを開催。昨年も行なわれた料理教室や街歩きワークショップが実施されます。

 

株式会社図書館流通センターとNPO法人としょかん支援クラブが共同事業体として指定管理者となっている角筈図書館では、ビジネス街という西新宿の特性を生かしたサービスを展開。キャリアアップに役立つビジネス関連情報や、「ラーメン屋などを開業するためにはどうしたらいいか」など起業に役立つ情報の案内、ビジネス情報支援相談会や支援講座、各種講演会を定期的に行なっています。

 

今まで図書館はただ本を貸し出すだけの場所だと思っていたけれど、ビジネスマンの情報支援までしているとは驚きです!

 

さて、公開プレゼンテーションで僕が傍聴したのは四谷図書館の指定管理者候補の2社。「四谷は伝統も歴史もあるまち。しかし、今後、四ツ谷駅周辺が再開発されることで地域の様相が変わることも予想されます。その特性を踏まえてどうやって運営するかがひとつのポイント」と、藤牧館長。本を貸し出すだけではなく、地域とどう連携し、活性させていくかが鍵になりそうです。

 

最後に『JG』についても。「昔の郷土資料だけでなく、旬な情報を収集・蓄積して後世に伝えていくのも図書館の役目。そういった意味でタウン誌は貴重な資料。『JG』もあと10年、20年経ったときに四谷の特性を研究するために使われるかもしれませんし、100年後にはもの凄く貴重な資料になっていると思います」。

 

なんともありがたいお言葉!今後は図書館と『JG』のコラボ企画なんてのもできるかも!?

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